機械工学コース(学部)のめざすもの
機械技術は,航空宇宙産業から日常生活用品にいたるまで,あらゆる産業の基盤をなし,機械技術者の優劣は一国の命運をも左右しかねないといえます.機械技術者はいかなる産業のどのような状況下にあっても,起こりうる問題に正面から向きあい,正確な情報分析に基づく的確な判断のもと,あらゆる問題に適切に対処していかなければなりません.さらに,創造力を活用して今までに無かった,まったく新しい問題に取り組む必要性もあります.物理・化学・生物学的な現象を工学に応用し,新しい学問分野を開拓することも機械工学の重要な使命です.機械技術者として様々な課題に対処できるように,機械工学コース(学部)では,機械技術やものづくりに関する基礎科目を重視し,問題の発見と分析を行い,創造力を活かして問題を解決する能力を基礎から養成することを目標としています.
機械工学コース(大学院)のめざすもの
「研究すべき問題を自ら設定でき,解を見出す能力を養う」ことを教育目標としています.「研究すべき問題」を正しく設定するためには関連する分野の広い知識と深い洞察力が必要となります.同時に,「その研究を進めるにあたってどのような事象が障壁となるか」,「その障壁はどのような方法論で乗り越えられるか」,「障壁を越えることでどのような効果を社会にもたらすか」などを予測できる能力も要求されます.これらの素養が全て備わって初めて「正しい問題設定」が可能となります.これらの能力を養成することを目標として,独立した研究者,高度職業人としてのスペシャリストを社会に送り出すことを目指しています.