mainImg

共同研究講座 概要

 千葉大学と前川製作所は,2024年4月に「革新的」食のロボティクス共同研究講座を設立しました.
 食品分野での自動化・無人化は他の分野に比べて遅れています.特に,食品の製造・加工工程では熟練した技術者による手作業が多く,ロボットや自動化技術の導入が進んでいません. また,食品業界では人手不足が深刻な問題となっており,労働力の確保が難しい状況にあります. さらに,前川製作所では以前から食肉業界を舞台にこの問題に取り組み続け,チキンもも肉の脱骨,豚もも部位の脱骨,豚の部分肉処理等、様々な食肉加工業界向けのロボットを開発してきましたが,まだまだ実現できていないことが多くあります.
 そこでこのような課題を解決するため,千葉大学が持つ高度なロボット制御技術,認識技術,AI技術を融合させることで,食品業界の自動化・無人化を加速させることといたしました. この講座では,千葉大学の研究者と前川製作所の技術者が連携し,食品業界の自動化・無人化に向けた研究開発を推進してまいります.

celldas

前川製作所 自動脱骨・除骨ロボット

YouTube: チキン骨付きもも肉全自動脱骨ロボット トリダス マークⅢ

YouTube: 豚部分肉処理セルシステム セルダス

YouTube: 豚もも部位自動除骨ロボット ハムダス-RX

YouTube: 豚うで部位自動除骨ロボット ワンダス-RX

News

2025/6/16 HPがオープンしました.

研究内容

  • 多眼ビジョンによるトラッキング

    複数視点からワークを撮像し,三次元情報を物理モデルへ反映させることでロボットの死角(オクルージョン)を補完し,ワークのトラッキングを実現します.

  • 骨モデルを用いた位置姿勢形状推定

    事前に用意した三次元の骨モデルを変形させながら実際のエックス線画像に投影することにより,立体的かつ高精度な骨位置認識を実現します.