研究内容Research
本研究室では、主な社会基盤材料である金属材料を中心に、材料組織と機械的特性を主とする各種物性の相関を明らかにする研究分野に取り組み、それらの構造・組織制御によって革新的構造材料の創製と多機能化を、主に実験的手法で開拓することを目的としています。
研究テーマ_マグネシウム合金Theme1


マグネシウム合金は密度が鉄の1/4であり、建物や輸送機器などの構造材料として用いる金属の中で最も軽量です。ノートパソコンの筐体などに実用的に用いられていますが、工業的に広く用いられるためには、高強度化、加工性の向上や難燃性の付与が必要となります。

本研究室では遷移金属や希土類元素を添加したLPSO(長周期積層構造)型マグネシウム合金を開発しています。
研究テーマ_固相接合(電磁圧接合)Theme2


自動車、鉄道車両や航空機の輸送機器の軽量化において、従来の部品をより軽量な材料に置換する技術として異種金属接合が挙げられます。異種金属接合では固相状態動詞での接合が好ましく、本研究室では電磁圧接による固相接合を行っています。
これまでに、アルミニウムと銅またはハイテン鋼とアルミニウム合金の接合などを行っています。都立産業技術高専との共同研究です。
研究についてAbout

マグネシウム合金と電磁圧接、いずれも構造材料の軽量化による二酸化炭素量排出の低減化に貢献する環境問題への取り組みに関わる研究です。材料の作製、評価および組織観察までを一貫して行っており、実験による現象の理解をもとに、「なぜそうなるか」と「どうすれば改善できるか」を繰り返しながら、研究を進めています。
学内外との共同研究も盛んに行っております。リサーチマップをご覧ください。